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2023/04/12 17:53


「ブラックオパール」はオーストラリアのライトニングリッジという町でしか採掘されない希少な宝石です。
※↑の写真のリングはライトニングリッジ産ブラックオパールを使用しています。


⚠️注意喚起⚠️
エチオピア産のオパールに黒色処理(スモーク処理)をしたルースは正確には「ブラックオパール」ではありません。
以前大手フリマサイトなどで、この黒色処理オパールを、処理を明記せず「ブラックオパール」として高額販売されているのが見受けられました。

高額品をお求めになる際は必ず産地をご確認頂き、ソーティングや鑑別書に「ブラックオパール」と明記されたものを購入されることをお勧め致します。
※処理石は「天然オパール」「着色を認む」等と表記され、「天然 ブラックオパール」とは記載されません。


↓のルースは黒色処理オパールです。
処理石ならではの真っ黒な地色に遊色がきらきらと浮かぶ様子は綺麗ですので、処理についてご理解の上、ご自身が納得のいく価格で購入される分には良い品だと思います。




⚠️見分け方について⚠️
ブラックオパールの分かりやすい見分け方としては、オーストラリア産のものは裏から見た時にすりガラスのような質感の灰色や黒の母岩が付いていてます。
そして横から見ると上部が遊色のオパール層、下部が母岩、と分かれたようになっています。
↓の2枚の写真はオーストラリア産ブラックオパールです。


エチオピア産の染色オパールは裏面も表と同様の艶やかな質感で、多くは裏面にも遊色が見られます。
横から見ても層がありませんし、地色が不自然に黒いのも染色の特徴です。
↓の2枚の写真はエチオピア産オパールに黒色処理を施したルースです。



中には張り合わせのタブレットオパール、トリプレットオパール等の加工品もあります。
横から観察して見ると一直線になっているので貼り合わせてあるのはすぐに分かりますが、稀にわざと曲線に加工しているものもあるそうです。
判断がつかない場合や高額品の場合は特に、鑑別書等に「ブラックオパール」と明記された品をお求めになるのが確実かと思います。


ご参考までに、ブラックオパールと混同されやすいボルダーオパールは、裏面の母岩が茶色です。
巣のような細かい穴が空いているものもよくあります。


ブラックオパールは楕円の整った形のものが多く、ボルダーオパールは変わった形をしたものが多い傾向にありますが、
時々楕円のボルダーオパールや変形カットのブラックオパールなどもあります。
産地や種類によって特色があり、他の宝石にはない独特の魅力を放つオパールは実に奥が深いですね。